PROJECT STORY
プロジェクトストーリー

民間プロジェクト
畜産連携システム事例
全員のチーム力が、プロジェクトを成功に導く
OVERVIEW
プロジェクト概要
畜産関係機関毎に保管されている、経営改善に有用なデータをオンラインで結ぶことで、生産者の情報アクセスを向上させるとともに、指導機関による遠隔指導体制の確立、情報分析の深化及びそれに伴う指導力の強化を図りました。
また、畜産関係手続きの電子申請化により接触機会の低減並びに生産者及び申請先機関双方の作業を省力し、飼養管理・指導への集中を実現しました。

FEATURE
ソリューションの特徴
主な特徴として関係機関と農家双方の業務効率を大幅に向上させることを目的としています。特に「一括申請」「データ可視化」「情報連携」が中核機能であり、全国的にも先進的な取り組みです。例として、
●バーコード/QRコード活用による申請簡素化
●一括作成機能(複数書類を一度に自動生成)
●通知によるリマインダー(申請・市場申込の期限など)
●ベンチマーク表示機能:県内・全国の成績と比較できる表・グラフ
●疾患・市場・枝肉情報の統計表示機能
等があげられます。
-
DXビジネスソリューション部
ソリューション開発第3グループ
システム開発・エキスパートY.S
入社20年目
プロジェクト管理、要件定義、設計、運用支援を主に担当。皆を見守るリーダーポジション。
-
DXビジネスソリューション部
ソリューション開発第3グループ
システム開発・スペシャリストT.K
入社5年目
プロジェクト管理、要件定義、設計、運用支援を主に担当。頼りになる先輩ポジション。
-
DXビジネスソリューション部
ソリューション開発第1グループ
システム開発・アソシエイトT.N
入社3年目
設計、開発を担当。寡黙に見えるが熱い一面も。地元サッカーチームの熱狂的サポーター。
-
DXビジネスソリューション部
ソリューション開発第2グループ
システム開発・アソシエイトY.K
入社1年目
設計、開発を担当。大阪出身で時々出る「しらんがな」「なんやねんそれ」がチャーミング。
日頃パソコンを使わない方を想定したシステムを作る、という試行錯誤がありました
- Q: Y.Kさんは、入社1年目のときに担当しましたね?どのような苦労がありましたか?
-
Y.K
入社したばかりで知識もなかったので、いちからシステムを必死に学びました。
- Q: 本プロジェクトを推進する上で難しかったこと、チャレンジは何でしたか?
-
Y.S
本プロジェクトでは農家の方も利用するシステムの構築を行いました。日頃あまりパソコンを使わない方を想定したシステムを作るということはあまり経験がなく、これまでとは違う観点で作っていく上での試行錯誤がありました。
- Q: なるほど。どのような工夫をしましたか?
-
Y.S
利用者の中には視力がやや低下している方も多く見受けられたため、視認性を高める工夫も行いました。具体的には文字のサイズをできる限り大きくしたり、文字と背景のコントラストを高めたりすることで情報が視覚的に伝わりやすいデザインを心がけました。また直観的に操作できるシステムである事を意識して画面レイアウトを設計しました。
- Q: 他の皆さんにとって、本プロジェクトでのチャレンジや難しさはどのような部分でしたか?
-
T.K
私達自身、畜産業界というものを何も知らなかったので、まずはどういう業務を農家さんがされていて、外部団体でどういったことを管理されているのかを、単語一つひとつがわからないところから勉強しました。また、私がメインで担当した機能面では、まず私が理解しないと社内のメンバーに共有することもできないので、その前提としてお客様との認識やイメージのすり合わせの部分で苦労しました。絵やフローで「見える化」して共通認識をつくったので、お互いの認識が大きく崩れることなく最後まで出来た点が、難しくもあり工夫した点だったと思います。
-
T.N
業務知識の定着のために、AWS関連の資格にチャレンジして取得しました。また、これまでほとんど知識がなかった畜産業について学んでいくのもすごく大変でした。
-
Y.K
私が主に苦労したのは、システムの説明会を農協さんや農家さんのご自宅に赴いて行う取り組みでした。私も畜産業界についての知識が無い状態だったので、まず(知識を)インプットしたことと、土地勘の無い地域をいろいろ回らなくてはいけなかったのが大変でした。

お客様に寄り添いながらシステムを構築し、業務を進めるという姿勢がオーイーシーらしさ
- Q: 続いて、本プロジェクトを推進する上で、「オーイーシーならでは」の価値が提供できた部分はどのようなものでしたか?
-
Y.S
本プロジェクトを通じて感じたのは、お客様に寄り添いながらシステムを構築し、業務を進めるという姿勢がオーイーシーらしさを象徴しているということです。
私自身も、畜産業界への理解を深めるために、お客様と共に牛の市場を見学したり、農家を訪問して実際の飼育現場を拝見させていただいたりする機会を持ちました。現場の空気を肌で感じ、農家の方々が日々どのように牛と向き合っているかを学ぶことで、より実態に即した、使いやすいシステムを目指すことができました。システム提供にとどまらず、利用者の立場や背景に深く理解を寄せながらシステムを形にしていく姿勢こそが、弊社の強みであり、このプロジェクトにおける大きな価値のひとつであったと考えています。 - Q: 本プロジェクトのような大きなチームをまとめる上で工夫された点は何でしたか?
-
Y.S
本プロジェクトは複数の担当者が異なる場所で作業を進める体制であったため、情報共有とコミュニケーションの質を高めることに特に注力しました。具体的には、毎朝30分程度のオンラインミーティングを実施し、各メンバーの進捗状況や課題をタイムリーに共有できるようにしました。また、Slackを活用しチャットベースで迅速な連絡を行える、コミュニケーション体制を整えました。
このような取り組みによって、物理的な距離にとらわれず、チーム全体が一体となってプロジェクトを推進できる体制を構築することができました。 - Q: 他の皆さんは、本プロジェクトでの「オーイーシーならでは」の価値提供についてはいかがですか?
-
T.K
私も、Y.Sさんが話した「顧客に寄り添う」部分は大きいと思いますし、同じオーイーシーの社員同士でも、雰囲気などは結構重要視しています。朝会などで常に業務内容や方針がずれないようにはしていますが、それと共に、お互いざっくばらんに趣味のことを話したりご飯を食べに行ったり、といった仲の良さ働きやすさという点は、今後入社される皆さんにも安心していただけると思います。積極的にみんなで話し合うような空気感があるからこそ、困った時にすぐ相談できる環境ができていると思います。
-
T.N
こういった大規模プロジェクトに参画できたことに感謝しています。日々の業務を通じて感じるのは、会社として常に新しい技術、今回でいえばAWSのような新しい領域に挑戦しやすい環境、雰囲気があるということです。周囲を見渡せば、各分野に深い知見を持つプロフェッショナルが数多く在籍しています。そういった方々と共に仕事を進めることで、常に新たな刺激を受けながら、自分自身の技術力向上に努められています。そのような環境の中で、このプロジェクトに携われたことは、自分にとって大きなプラスだったと感じています。
-
Y.K
私は入社したばかりでしたので、やっぱり、さまざまな不安はありました。しかし、働く中で社員の皆さんの仲の良さを感じてそうした不安も解消されましたし、このプロジェクトという具体的な業務を通じてより親密な関係になったと感じています。
- Q: T.Kさんからご覧になって入社されたばかりのY.Kさんはどのように映っていましたか?
-
T.K
社会人になりたてだったので、不安があるだろうなということは想像していました。このプロジェクトの中で、実際の利用者さんへの説明会を、いろんな地域を車で廻って1週間ぶっ通しでやったことがありました。最初は不安そうな雰囲気を感じていましたが、最後の方はリラックスしてできていたと思います。

必要な知見を持つ社員が声をかけてくれる、オープンで協力的な企業文化の中で業務を進めることができた
- Q: 長期間にわたるプロジェクトだったと思いますが、何か印象的なエピソードがあればお話しいただけますか?
-
T.K
一番印象に残っているのは、システムのロジック、特に機能間のデータ整合性まで丁寧にご配慮いただいたうえでのご要望をお客様からいただけたことです。そのおかげで、開発フェーズを効率よく、進めることができました。
また、そうしたやり取りを通じて、私たちとしてもお客様にしっかり寄り添えていたからこそ、信頼関係が築けたのではないかと感じています。お客様との協働によりプロジェクトを前進させることができたことに、大変感謝しております。 - Q: そのご経験から、T.Kさん自身はどのようなことを学んだり感じたりされましたか?
-
T.K
お客様からの知見や視点にはいつも刺激を受けており、自分自身もより価値ある提案ができるよう、常にアンテナを高く持つことを意識していました。そういった緊張感や良い意味でのプレッシャーが、このプロジェクトに対する自分の思い入れの強さにもつながっていたのだと思います。油断できないというか。いい意味での競争心をお客様に対して持っていました。そうした想いがお客様と一緒にシステムを造っていく上で大切だと感じました。
- Q: いい意味で高め合ったということですね。他に印象的なエピソードはありましたか?
-
Y.S
私自身にとっても、また所属部署にとっても、これほど大規模なシステムをサーバレスで構築するのは初めての挑戦でした。そのため、社内の有識者や経験豊富なメンバーに相談し、多くの意見やアドバイスをもらいながら進めました。この経験を通じて特に印象的だったのは、プロジェクトチームや所属部署の枠を超え、社内全体として課題に向き合い、協力し合う一体感があったことです。「他部署のことだから関係ない」といった姿勢ではなく、必要な知見を持つ社員が声をかけてくれるような、オープンで協力的な企業文化の中で業務を進められたことに、改めて会社としての雰囲気の良さとチームワークの強さを実感しました。
- Q: 素晴らしいですね!このプロジェクトに対する関係者の評価はいかがでしたか?
-
Y.S
構築プロセスにおいて関わってくださったお客様からは、関係する団体が多数にわたる点や、畜産という専門性の高い業種を対象としたシステムであることなど、複雑かつ高度な要件を満たす形でシステムを設計・実装できたことを評価いただいています。
- Q: そのようなお声をいただいて、Y.Sさんはどのように感じましたか?
-
Y.S
やはり嬉しいですね。いろいろ苦労することも多かったですが、お客様から評価していただけたのは率直に嬉しかったです。
「すごく苦労するところがあって、それを乗り越えて、みんなで報われたね」という達成感
- Q: このプロジェクトを通じて、皆さん、どのようなことを学ばれましたか?
-
Y.K
お客様と直接関わる機会を操作研修会の場でいただいたのですが、さまざまなお客様の生の声を直接聞くことができたのは、自分の中で大きなプラスにはなりました。
-
T.N
普段はなかなか関わることのない領域のお客様とお仕事をさせていただけたことは、自分にとって非常に貴重な経験となりました。畜産という分野についても、わずかながらではありますが知識を得ることができ、プラスになったと感じています。さらに、実際にシステムを開発し、立ち上げていくという、我々の仕事の醍醐味を自らの手で体感できたことも、大きな収穫でした。
-
T.K
これまで全然知らなかったような業務に対して要件定義をするということがすごく面白かったです。そこ(要件定義)から始まって最終的にシステムが出来上がって、実際に稼働するときの感動もありました。「すごく苦労するところがあって、それを乗り越えて、みんなで報われたね」という達成感はやっぱり大きかったですね。
-
Y.S
システムを構築する上でSEやプログラマーといった技術者と協力して進めることが大前提となりますが、今回はそれに加えてお客様や営業担当とも密に協力しながら進める事ができたと感じています。
プロジェクトを成功に導くためには、「システムを作る」だけではなくて、お客様の協力や、営業担当との連携が必要で、その全員がチームとして取り組むことがやはり大切である、ということを改めて感じました。

わからないことがあれば「わからない」と素直に言え、教えてくれる雰囲気がある
- Q: 最後に、オーイーシーさんを志望される方々に向けてのメッセージをお願いできますでしょうか?
-
Y.K
先ほどもお話ししましたが、社内のメンバーの仲の良さに助けられた1年だったと思います。そういったチームワークを活用しながら業務に慣れていくことができる会社だなと思います。
- Q: Y.Kさんは、このプロジェクトをやる前とやった後で、何か自分の中で変化はありましたか?
-
Y.K
このプロジェクトの中で、いろいろな地域や場所を回って多くの方々とお話をさせていただいたという経験を通じて、自分から何か話すことがそんなに苦じゃなくなりました。
- Q: 他の皆さんもメッセージをお願いします。
-
T.N
多種多様なお客様がおり、さまざまな業種向けのシステムを、それぞれ異なる部署が手がけている――そんな環境に身を置いているからこそ、毎回新しい分野について学び、幅広い知識を吸収できることに大きな魅力を感じています。知らなかったことを日々知っていくことができるのは、シンプルながらもとても価値のあることだと思っていますし、そんな日々を楽しみながら過ごせるこの仕事に、私は誇りを持っています。これからも新しい世界に触れる事を楽しみ続けたいですし、自分と同じように“未知を楽しめる人”と一緒に働いていけたら、とてもうれしいです。
-
T.K
仕事する上でのモチベーションの持ち方は、人それぞれだとは思います。ただ、弊社で力を発揮できるようなタイプの人は、私が思うに、主体性があって何か自分がやりたいことを「やりたい」と大きい声で言える人です。積極的に自分を打ち出すことで、上長も「良いんじゃないか」という感じで、やりたいことを実際にやらせてもらえるという特徴があると思います。
私はキャリア入社なのですが、これまでの職場では、経験やスキルに応じて段階的に役割を担っていくような環境が多かったと感じています。その中で、オーイーシーでは「やってみたい」と自ら手を挙げたことに対して、挑戦の機会を与えてもらえる場面が多くあり、主体性を尊重してくれる社風だと強く感じています。ただし、やはり仕事なので、責任はそれなりに伴うといったこともしっかりと学ばせてもらえる環境だと思っています。 -
Y.S
私はこの会社に新卒で入社し20年ほどになります。もともと大学では情報系の学科に所属していたわけではなくITやプログラミングの知識がほとんど無い状態でした、それでも先輩方にいろいろ教えていただく事で今まで続ける事ができたと思っています。わからない事があれば「わからない」と素直に言え、教えてくれる雰囲気があると思っています。また、挑戦したいことには積極的にチャレンジできるような風土があります。新しい技術の取得に対して資格取得の補助や、合格時の一時金支給など会社として技術習得のモチベーションを高めてくれる制度が整っています。
※所属・役職・入社からの経年は2025年4月時点のものです


