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プロジェクトストーリー

公共プロジェクト
おおいた公共施設案内・予約システム
大分発。全国区で戦う。
OVERVIEW
プロジェクト概要
大分市、別府市、臼杵市、津久見市、竹田市、豊後大野市、由布市、日出町のスポーツ施設や地区公民館などの予約、空き状況の確認、抽選の申し込みがスマートフォンやパソコンからできるサイトで、これまで2つのシステムで運用されていたものを統合し、全面的にリニューアルしました。これまで、窓口に出向く必要のあった利用者登録はマイナンバーカードを使用したオンライン手続きで可能となり、支払方法も、従来の口座振替と現金支払に加えて、クレジットカード決済に対応しました。
2023年に大手ベンダーと競合するコンペによって弊社が選定され、自社開発のパッケージソフトウェアにカスタマイズを施すなどして、約1年の期間で導入しました。

FEATURE
ソリューションの特徴
弊社が自社開発した「eG-Reserve」は、公共施設の予約を誰もが簡単・安心に行えるバリアフリー型システムです。デジタル機器やオンライン操作に不慣れな方でも迷わず使える直感的なユーザーインターフェースと、行政業務の効率化を支える多機能性を両立し、地域社会の利便性向上と持続可能なまちづくりに貢献しています。
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施設予約サービス部
副事業部長H.K
入社26年目
プロジェクト責任者。プロジェクトが成功するようメンバーへの助言や指導を行う。PMの活動を支援し、必要に応じてPMの役割を代行、又は補完する。喜怒哀楽が分かりやすい。口は悪いけど根は優しい(多分)。猫好き。
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施設予約サービス部
グループ長Y.S
入社18年目
プロジェクトリーダー補佐。社内要員調整や顧客対応など、プロジェクトリーダーのサポート役を担う。明るく楽天的。良く笑い、良く寝て、良く食べる。
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施設予約サービス部
シニアプロジェクトマネージャーJ.A
入社41年目
プロジェクトマネージャー。プロジェクト全体の管理を担当。各工程のオーイーシーにおける合否判定を審査する。いつも全力投球で仕事に取り組む、SEの鑑。たまにジョークを言うなど、おちゃめな面もあり。
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施設予約サービス部
パッケージ開発・スペシャリストS.S
入社11年目
プロジェクトリーダー。プロジェクトの各工程のリーダー、メンバーへの指示、各工程の進捗管理、顧客担当窓口として活動する。温厚で人当たりが良く、みんなに好かれる愛されキャラ。野球好き。意外と頑固な面も。
7年越しで実ったプロジェクト。そこには、地元・大分の企業として貢献できるやりがいがありました
- Q: 本プロジェクトには、何人ぐらいが関わったのでしょうか?
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H.K
弊社だけでも3-40人ぐらいになりますし、全部で8つの自治体の全180施設(体育館や中央公民館など)のほとんどの職員の皆さんにご協力をいただいたので、かなりの数になりますね。
- Q: 規模の大きさがわかりますね。では、本プロジェクトを遂行する上で、どのような「チャレンジ(挑戦)」があったのでしょうか?
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H.K
まず、大分市様向けに施設予約システムの提案を最初に行ったのが2017年だったのですが、そこでは受注できませんでした。その後、2022年頃から次の調達に向けての情報提供依頼が大分市様から来るようになりまして、そこから我々の営業活動が再スタートしました。そして、2023年の11月に受注に至ったわけです。つまり7年越しで実ったプロジェクトということになります。受注に至る想いとしては、自分たちの地元・大分の企業として貢献できるやりがいがあったのは確かです。
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Y.S
施設予約システムのプロジェクトは、自治体様の規模によって難易度が大きく異なります。今回は8つの自治体が一緒に利用するシステムですので、かなり難易度の高いものでした。だからこそ、今回のプロジェクトには「必ず成功させたい」という強い思いで臨みました。その結果、メンバー全員が一丸となって取り組み、QCD(品質・コスト・納期)の目標をしっかりと達成できたので、大きな達成感とやりがいを感じています。
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J.A
弊社の施設予約システムのパッケージは2002年度頃に開発していましたので、その時から地元の大分市様に導入したいという想いがありました。しかし、2017年のときには受注できず、今回受注が出来たというのは、正に念願が叶ったということです。また、もともと大分市様に入っていたシステムは大手企業2社によって構築されたものなのですが、異なる2つのシステムを統合し、新たな形でリプレースすること自体がチャレンジでした。運用がかなり違う大きな2つのシステムを統合するのは難しい部分が多くありましたし、システムを使うための利用者登録の情報もそれぞれのシステムで異なっていましたので、それをどう統合していくかも難しい課題でした。
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S.S
私はそれまで大規模プロジェクトリーダーの経験はあまりなかったのですが、今回は大規模プロジェクトのリーダーとして、お客様との窓口役や社内外の調整を行う部分が大変でしたし、J.Aさんからたくさん学ばせていただきました。
- Q: H.Kさんからご覧になってS.Sさんはこのプロジェクトを経験されたことで何か変化がありましたか?
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H.K
今回、プロジェクトの最初から最後までの全ての工程に責任を持って対応してもらったことで、大きなプロジェクトでも全体を見渡しながら判断できる視野と、自信を持って役割を果たす姿勢が身についた人材になってくれたと思います。
強みは、提案から開発・導入、運用保守までを一貫して自社で手がけていること
- Q: 次に、これだけのプロジェクトを完遂されたわけですが、そこで発揮されたオーイーシーならではの専門性や価値とはどのようなものだと思いますか?
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H.K
弊社の強みは、提案から開発・導入、さらには運用保守までを一貫して自社で手がけていることです。お客様のニーズに応じて、自社開発のシステムに機能を追加したり調整したりしながら、最適な形で導入し、その後も継続的にサポートを行っています。このプロジェクトでも、2002年の初期開発以来、改良を重ねてきた自社システムと、それに伴って蓄積されてきたノウハウが大きな力となりました。こうした長年の積み重ねがあったからこそ、確実な成果につなげることができたと感じています。
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Y.S
私たちはこれまで20年以上にわたり、全国の自治体様に施設予約システムを導入してきていますので、そこで積み重ねてきた知識やノウハウ、そして運用事例などのナレッジが、大きな強みになっていると思います。今回の大分市様のプロジェクトでは、キャッシュレス決済やマイナンバーカードを使った本人認証といった、大分市様の施設予約システムに初めて導入される機能が含まれていました。これらの新しい取り組みに対しても、私たちはこれまでの経験を活かし、他自治体様での実績を踏まえたご提案ができたと思います。こうした提案力こそが、長年この業界で積み重ねてきた“老舗”ならではの強みだと感じています。
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J.A
お客様との協力関係や人間関係も大きいですね。弊社の本社ビルから大分市役所まで歩いて10分ほどの距離です。かなり頻繁に行き来をしながら密にコミュニケーションを取って人間関係・信頼関係を築くことにも努めました。その成果もあり、このプロジェクトは両者の満足度の高いものになったと思います。
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S.S
新しいシステムに切り替えても前のシステムと同じレベルで運用ができるような機能をカスタマイズで作ったり、新しい運用を想定した新しい機能を加えたり、柔軟にカスタマイズできるところが強みだと思います。
- Q: 自治体様や市民の方など、ステークホルダーの評価はいかがですか?
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H.K
プロジェクトが終わった後に、お客様に対して製品サービスアンケートを実施させていただいていますが、満足度の高い回答をいただいています。

チームとして、組織としての成長を強く実感できたプロジェクトでした
- Q: このプロジェクトを経て、皆さんはどのようなことを経験値として学びましたか?
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S.S
プロジェクトの全体像や、お客様に対してどのように対応すればうまくいくか、何をすればリスクが生じるのか、といったことを、ちょっとした失敗経験もありましたが、だからこそ今後どのようにすれば良くなるかを考えるようになりました。
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J.A
大きなプロジェクトのマネージメントの成否のポイントがどこにあるのかは、弊社でも重要なテーマになっています。このプロジェクトでもプロセスの中でトラブルも生じましたが、最終的にはしっかり乗り越えて、先ほどお話しした「QCD」という会社の目標を全部クリアして、お客様の満足度も高いものとなりました。それは、ひとつの成功体験の資産になったと思っています。プロジェクトによって注意すべきポイントはケースバイケースですが、このプロジェクトの成功のポイント、というか勘所を、社内でしっかりと伝えていくという役割も担わなければならない、と思っています。 また、 リーダーのS.Sさんがすごく成長してくれたのも、大きな成果だと感じています。
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Y.S
私は施設予約システムの業務歴は結構長いのですが、ここまで大規模なプロジェクトに参加したのは今回が初めてでした。
なので、大規模プロジェクトならではの進め方や、大分市様側に入られていたコンサルタントの方との接し方など、初めての経験も多く、とても学びの多い経験になりました。特にプロジェクトマネージャーのJ.Aさんから学ばせていただくことも多かったです。 -
H.K
私自身というよりも、トラブルが発生したとき、チームのメンバーたちが自発的に動き、互いに連携して問題解決にあたってくれました。その姿を見て、「みんな、本当に頼もしくなったな」と感じました。一人ひとりの成長だけでなく、チームとして、そして組織としての成長を強く実感できたプロジェクトでした。責任者として、そんな場面に立ち会えたことは、とても嬉しい経験でした。

自分の関心に応じて役割を選び、さらにその先のポジションに挑戦できる環境が整っています
- Q: 最後に、オーイーシーを志望する学生の皆さんへのメッセージをお願いします。
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S.S
今回のプロジェクトに関わらせていただいたことで実感したのですが、やはり地元に貢献できるところがいいなと思います。
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J.A
弊社の施設予約システムは、大分に限らず日本全国の自治体様に導入いただいていて、例えば東京23区でも11の区でご利用いただいています。その意味で、日本中の自治体様のプロジェクトをやらせていただいているのがアピールポイントだと思います。また、システム導入以前のパッケージの開発から導入後の操作説明会など幅広い領域をカバーしていますので、入社してから自分に適した仕事を探して、それを伸ばしていただきたいと思います。
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Y.S
私が一番伝えたいのは、「大分にいながら、日本全国、そして大企業にも引けを取らないようなシステムやソリューションを手がけられる」という点です。そんな環境で仕事ができることに、すごく面白さを感じています。
それに、弊社は“いい人が多い”と思っています。やりたいことを臆せずに提案すれば、ちゃんと耳を傾けてくれるし、挑戦することを応援してくれる。そういう温かい雰囲気の中で、前向きに働ける会社だなと実感しています。 -
H.K
私たちは、大分という地方都市に拠点を置きながら、全国規模で事業を展開しています。競合となるのは名の知れた大手企業たち。その中で、地方発の企業として全国の舞台で勝負している――それこそが、弊社ならではの挑戦であり、やりがいのある環境だと思います。さらに、提案から開発、運用・保守までの全てを自社で完結しているため、業務の幅が広く、さまざまな経験を積むことができます。分業体制の整った大企業とは違い、一つのプロジェクトに対して多面的に関わることができるのは、この規模だからこそ実現できる面白さです。キャリアのステージも、経験とともに広がっていきます。自分の関心に応じて役割を選び、さらにその先のポジションに挑戦できる環境が整っているのも、弊社の魅力のひとつです。
あ、あと1個嬉しかったこと思い出しました!
このシステムが本稼働した翌週に、地元の新聞に記事が出たんですよ。自分たちが普段読む新聞に自分たちが手掛けたシステムの記事が出るのは、すごく嬉しいことでした。
※所属・役職・入社からの経年は取材時(2025年4月)のもの
